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駆け込み乗車の危険性

 発車まぎわの電車に駆け込んだことのない人は、ひじょうに少ないのではないでしょうか。せっかちな日本人としては仕方ないですね。
 ところが、この行為は実はたいへん大きな危険を孕んでいます。8両編成の列車の場合、車掌は1度に24枚のドアを監視し操作するわけで、かつまた駅のホームは障害物や旅客で混んでいて、なかなか万全の監視ができません。先頭車両まで150メートル以上もありますしね。そんな状況で、車掌は約20秒の停車時間でドアの開閉を行なうわけです。
 たまたま車掌の盲点となるような位置から、駆け込み乗車があった場合、気づかずにドアを閉めてしまうことが、ない方が不思議だと思いませんか?
 駆け込み乗車はしないで下さいと、鉄道各社は放送等で訴えていますが、それでも間に合いそうなら、つい駆け込んでしまいますよね。絶対にするなとは申しません。ただ、ドアが閉まり始めたらあきらめて下さい。
 閉まり始めたドアに手や傘などを突っ込む人がよくいますが、はさんだままドアが閉まって列車が発車したらどうなるか、説明するまでもないですね。引きずられて怪我をするのは本人だけとは限りません。ホームにいる人が、引きずられている人と接触するとどうなるか、想像しただけでも恐ろしいです。また、傘や杖を突っ込んだ場合、本人は手を放せば危険から逃れられますが、ホーム上の他の旅客が大きな危険にさらされます。
 駆け込み乗車は危険行為なので、それで死傷者が出ても保険は降りませんよ。つまらないことで人生が狂ってしまいます。

 たまたま車掌が駆け込みを見つけた場合、危険を回避するためにドアを開けますが、いつもそうとは限りません。目の前で非情に閉められてしまうことも少なくないですね。これはいじわるで閉めているわけではありません。ドアが閉まり始めると、車内の多くの人がドアにもたれようとします。その時に急にドアが開くと、ドア付近の大勢の人が、車外へ向けて転倒したり、戸袋に手や持ち物をはさんで怪我をする危険に瀕するわけです。
 電車は待って乗るものです。電車を待たせてはいけません。公共交通機関はそんなVIPな乗り物ではありません。だから目の前でドアが閉まっても、悪いのはあなたであって車掌ではありません。
 ドアを閉められて、車掌に罵声を浴びせたり、傘などで電車を叩いたりしてはいけません。駆け込み乗車を拒否された旅客が逆ギレして、車掌に暴力をふるう事件がたびたび発生しますが、車掌は走行する列車から顔を出して出発監視をしているわけで、止まっている状態で殴られるのとはわけがちがいます。場合によっては大きな怪我を負うことになりますし、殴る方もダメージを受けたり、転倒して他の旅客を巻き込んだりしかねません。巻き込まれた他の旅客が、加速してゆく列車と接触したら……。
 こうしたバカな真似をする奴は、意外にも中高年の男性に多かったりします。社会の模範になるべき者が何をやってるんですか、恥を知りましょう。
 どんなに保安設備や監視業務が充実しても、無謀な行為によって事故は発生してしまいます。電車は安全に乗りましょうね。

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