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契約社員の面接

 契約社員は年に何度も面接を受けます。そこでは彼らのモチベーションを上げるための激励や、メンタルケアが行なわれるようなことはなく、むしろその逆が行なわれます。人を人とも思わぬパワハラが常識化しているのです。
 面接官の態度と言動は常軌を逸しています。契約社員ならぬ身の筆者は直接面接を経験したわけではなく、契約社員もその実態の全てを語ってくれるわけではありません。正社員に面接内容を打ち明けたことが、面接官や人事部に知れれば、報復を受けるのは彼ら契約社員自身です。なので我々も彼らの置かれている状況を考えるとうかつに抗議等を行なうわけにもゆきません。
 それでも彼らが、現場の正社員にいくらかの情報を伝えようとするのは、彼らの憤りと悔しさの現れです。
 面接官の質問はこんな具合です。
 職場に嫌いな運転士はいるか。先輩車掌でいやな奴はいるか。趣味はなんだ、そんな趣味が楽しいのか。彼女もいないのか……。
 もちろんひどい質問ばかりではないでしょう、多くの質問は業務上適切なものなのでしょう。たとえわずかでも人を馬鹿にしたような質問を、面接のばでするべきではないでしょう。さらには、机の上に足を投げ出して、あざけるような笑みを浮かべながら対応する面接官もいるといいます。
 同じ社員として、エリートどもの低俗さ、無能さに腹が立つと共に、社員として恥ずかしい限りです。情けないです。会社の中枢はどこまで腐敗しているのでしょう、そう思わざるを得ません。
 面接でさんざん馬鹿にされたあげく、今回の昇格試験は不合格だった、なんて後日通達を受ける、そんな彼らを見るのは本当にやりきれないです。車掌という仕事を続ける間に、彼らは何度も何度も面接を受け、人権侵害に甘んじ、そして何人かの職員が毎年契約解除を言い渡されます。3年あるいはそれ以上問題なく職務を全うし、それでも面接官と人事部のお気に召さないということで職を奪われるのです。彼らを盲従させるには毎年みせしめが必要ということなのでしょう。
 これが血の通った人間のやることですか。まして人命を運び安全を第一義に考えなければならない乗務員に対してやることですか。……創業100年に及ぶ鉄道会社のやることでしょうか。

 会社の契約社員に対する処遇は、人権侵害であり労基法違反であり、輸送の安全を脅かすものであり、電車を利用される旅客への裏切りです。実に残念なことです。
 そしてもっと残念なことは、同じ職場で働く正社員の乗務員が仲間の悲劇に対して無関心であることです。意見しても無駄、文句を言えば自分が損をする、他のバイトに比べたらうちの契約社員なんてマシな方じゃないか。そんな風潮が蔓延していることです。
 かく言う筆者も、事あるごとに訴えてはいるのですが、それが小数意見にとどまっている現状では多勢に無勢です。それでも訴えてゆかねばなりません。それが地に落ちた日本の鉄道の安全神話を取り戻すための唯一の道だと信じるからです。

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